台湾と台湾市場の魅力を以下にまとめました。あくまで主観ですが、ご参考にして下さい。

1.日本から至近距離にあること。
近くは沖縄、遠くは北海道から、台湾までは1時間半から3時間半で移動可能です。
緊急な場合は、日帰りも可能です。

2.世界一の親日国
東日本大震災のときは、台湾から日本に200億円の義援金が民間から集められ、
台湾が【親日】であることを知った日本の方も多いと思います。
実際台湾では、日本人に対しては親切にしてくれる場面も多く、
また、人気の海外旅行先では常に日本が圧倒しております。

3.文化面の類似
日本と台湾の両国では、文化面でもお互いに大きな影響を受け合っております。
生活面でも日常のあらゆる場面で日本の製品や習慣が定着していることに気づきます。
勿論、食習慣でも日本料理は大変親しまれております。

4.豊富な日本語人材
台湾での日本語熱はまだ冷めておらず、英語に次ぐ人気言語になっております。
韓流の影響で韓国語もブームになっておりますが、あくまで趣味目的であり、
日本語はキャリアアップの手段としてもいまだに重要視されております。

◯大学の日本語学科
国立:7校
私立:34校
日本台湾交流協会資料を参考
*語学スクールや専門学校を入れれば、かなり多くの日本語勉強環境が整備されております。

5.賃金の安さ(1/2程度)
正社員の最低月給は22,000元(約83,600円)、
アルバイトの最低時給は140元(約530円)と日本の半額程度です。
台湾政府労働部の基本賃金調整経過を参考
*2018年4月現在
*1台湾ドル=3.8円換算。

6.物価の安さ台湾の物価は、地域にもよりますがおおむね半分程度と考えられます。
電車やバスなどの公共機関、家賃などはかなり割安ですが、
スターバックコーヒーを始め外国のものや少し高級なものはむしろ日本より割高です。
食材調達は、現地のものは比較的安いですが、輸入食材は日本より高価です。
*2018年4月現在
*1台湾ドル=3.8円換算

7.法人所得税が低い
台湾の法人所得税は営利事業所得税と呼び、これまで17%とアジア諸国の中で最低レベルにありました。2017年に法改正され2018年度から20%に増加しており、シンガポールの17%、香港の16.5%よりは高いですが、韓国の22%、日本の23.4%、中国の25%、米国の35%よりはまだ低い水準を維持しております。

8.中国大陸や東南アジア諸国への窓口
台湾から他のアジア地域へのアクセスは抜群に良いです。
香港へは約1時間30分、上海へは2時間、バンコクへ約3時間30分、
シンガポールへは4時間半と至近距離にあります。
そのためアジア戦略のベース拠点を台湾に置き、台湾から人材を含め他のアジア地域へ
の進出を図るといった活用法が可能であります。

上記メットばかりを述べましたが、デメリットも多くあります。
台湾市場への進出には、十分な調査が必要であります。